本文へ移動
yuni

提携

奈良県吉野町と『寝具の回収と再生素材化』の実証実験を実施し、再生率100%・CO2排出量91.2%削減を達成しました。

株式会社yuniは、奈良県吉野町と連携し、寝具等の廃棄物を再生素材化する実証実験を実施しました。大阪府泉佐野市の再生工場を活用し、資源の地産地消による地域内での資源循環モデルの構築を目指します。

実証実験の背景と意義

日本では寝具の約98%が焼却処分されており、羽毛など一部を除く大部分の寝具は再生素材化が行われてきませんでした。この状況を変えるべく、yuniでは「日本を廃棄大国から資源大国へ変える」をビジョンに掲げ、焼却予定の廃棄物の回収と再生素材化を行うサービス「susteb(サステブ)」を運営しています。

特に寝具由来の綿やポリエステル、ウレタン等の再生技術に強みを持ち、寝具全般の再生素材化を可能とするコア技術によるアップサイクルを実現してきました。さらに「廃棄物から必要な素材を作る」という理念のもと、複数の廃棄物を組み合わせた再生素材の研究開発を進め、アパレルや自動車、建築、生活資材など様々な産業分野での活用を実現しています。

関西圏での事業拡大

これまで東京都葛飾区との「寝具等資源化業務委託」と「連携及び協力に関する協定」締結をはじめとした関東圏での事業展開を強化してきました。関西圏においても、和歌山県和歌山市との実証実験を皮切りに事業展開を進めており、今回の吉野町との連携は、2024年度より運用を開始した大阪泉佐野再生工場を拠点とした関西圏における取り組みのさらなる拡大となります。

実証実験の成果

吉野町内の集積所からフレコンバッグでの回収を行い、回収した寝具を大阪府泉佐野市の再生工場で素材化しました。本実証実験では、以下の成果を確認することができました。

  • きわめて高い再生率の達成: 約290枚の寝具を回収し、そのほぼ100%を再生素材化することができました。すべての寝具を焼却処分から再生資源へと転換することができました。

  • toC利用可能な高品質素材の確保: 一般消費者向け製品にも利用可能なグレードの再生綿わた・再生ポリエステルわた・羽毛等を確保し、価値の高い素材化を実現しました。

  • CO2排出量の大幅削減: 新品素材の製造と焼却処分が行われた場合と比較して、CO2排出量を約91.2%削減しました。

  • 再生素材の国内製品への活用: 再生された素材は、寝具・座布団・クッション・ホームセンター向け生活用品など、複数の国内製品の原料として実際に活用されています。

実証実験で実現される効果

今回の実証実験では、以下の効果が期待されています:

  1. 寝具ごみの焼却削減: 吉野町で発生する寝具ごみの焼却を削減し、貴重な資源として有効活用します。

  2. 再生素材提供による輸入削減: 寝具由来の再生素材を地域内で提供することで、新規素材の輸入を削減し、資源の自給率向上に貢献します。

  3. CO2排出量の大幅削減: 焼却処分と比較して、再生素材化によりライフサイクル全体でのCO2排出量を大幅に削減します。

  4. ローカルな素材循環の確立: 周辺地域内での素材提供を行うことで、長距離輸送で発生するCO2排出量を抑制し、効率的な資源循環を実現します。

今後の展望

吉野町との取り組みを通じて得られた知見を活かし、大阪泉佐野再生工場周辺地域の企業や自治体と協力し、資源循環の取り組みを拡大していく予定です。大阪泉佐野再生工場を拠点とし、輸送等で発生するCO2排出量を抑えつつ、ローカルな素材循環システムの構築を進めていきます。また、工場では地域での雇用創出にも積極的に取り組んでまいります。

yuniは現在、兵庫県西脇市、山梨県都留市、大阪府泉佐野市に再生工場を展開しており、今後も全国に再生工場ネットワークを拡大していく予定です。また同時に、寝具以外の資源の再生素材化にも着手し、多様な廃棄物の資源化に取り組んでいます。

吉野町での実証実験を通じて得られた知見を活用し、「寝具等の資源化」モデルの普及と、より多くの資源の再生素材化に努めてまいります。

地域連携による資源循環の意義

この度の吉野町との連携は、単なる廃棄物処理の効率化にとどまらず、地域資源の有効活用、地域経済の活性化、環境負荷の低減という多面的な価値を創出します。自治体と民間企業が協働することで、持続可能な地域循環共生圏の構築に貢献するモデルケースとなることを目指しています。